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「お菓子の王様」チョコレート おいしくとける その秘密
口の中でトロッととけて、おいしさが広がるチョコレート。その秘密をとく鍵は、カカオの不思議な性質にありました。しかしその性質ゆえに、チョコレートが生まれるまでには長い歴史がありました。実は、人類が熱帯でカカオに出会ってから、寒いヨーロッパでチョコレートを作り上げるまでには、一万年近い時間がかかっています。これほどの長い時間をかけて食べ方が大きく変わっていった食べ物は、ほかに見当たりません。カカオの実がチョコレートになるまでには、自然と人間のさまざまな営みが深くかかわっています。熱帯の微生物や動物、カカオの油を使っておいしいチョコレートを作りあげていった人々の工夫や努力。そこには科学と歴史がつまっています。チョコレートを食べながら、その奥深い世界も味わってみませんか? 追加された挿絵や新たに描き下ろされた表紙絵に加え、チョコレートのパッケージのような遊び心いっぱいのブックデザインにも注目です。
【出版社 福音館書店からのコメント】
ふだん私たちが何気なく食べているチョコレートですが、その中には驚くような科学と長い歴史が詰まっています。そのエッセンスをわかりやすく伝えるのは、チョコレート研究の第一人者である佐藤清隆さんです。
佐藤さんはカカオの油の性質を研究し、テンパリングの科学的意義(6種類あるカカオの油の結晶をチョコレートに最適なⅤ型にする)を世界で初めて解明されました。この現象は目に見えないほど小さな世界で起こっていて、非常に難しいので、大人向けのチョコレートの本でも触れられることは多くありません。ただ、今回はその点もできる限りわかりやすくかみ砕いて、本に盛り込みました。
また、この不思議なカカオの油の話を彩るのがjunaidaさんの絵です。ミクロの世界から古代アステカ・ヨーロッパまで、古今東西・大小さまざまに広がる世界を魅力的に描いてくださいました。
チョコレートというお菓子が持つ美しさ、複雑さを本全体で味わっていただけたらと思います。
佐藤 清隆(さとうきよたか)
1946年生まれ。広島大学名誉教授、工学博士、専門は食品物理学。2010年まで広島大学でチョコレートをはじめとする食品油脂の分野において、基礎と応用の両面の教育研究に従事。現在も国内外の企業・研究機関と幅広く研究交流を続け、手作りチョコレートの店の人々にも(チョコロンブスにも ^^)製造技術を助言している。
junaida
画家。1978年生まれ。Hedgehog Books代表。『HOME』(サンリード)でボローニャ国際絵本原画展入選、『Michi』『怪物園』(福音館書店)で造本装幀コンクール<児童書・絵本部門>受賞、『怪物園』でIBBY<ピーター・パン賞>受賞など、国内外で高い評価を受ける。近年は絵本の創作を中心に、その活動の幅を広げている。www.junaida.com